小学生の頃に通っていた塾ではちょっとした体罰が状態化していた。
特にとある国語の教師の体罰は特徴があった。
問題を間違えるとシッペ、デコピン、チャリゲのうちから一つ選び、その体罰を受けなければならないというルールであった。
チャリゲとはいわゆる左右の「もみあげ」と言われる部位の髪の毛を引っ張るという体罰だ。
スリルがあり、ゲーム感覚で楽しみながら勉強のモチベーションをあげようという狙いである。
たしかに、友達同士の悪ふざけなら往々にして、こう言った物理的な痛みを伴う遊び方もあるだろう。
しかし、圧倒的に有利な立場である教師から、一方的に罵倒され、暴力をふるわれるこの状況は大変不愉快であった。
また、頑張って勉強しているに、体罰をうけねばならないのは理不尽に感じた。
私は表向きは笑ってはいたが、内心恐くてしかたなかった。
残念なことに、名前をわすれてしまった。
苗字は山下だったかな。